6月末ごろ、買い物に行こうとしたところ、自転車のカゴにクモがついているのに気づきました。
クモが幼体だったことや似たようなクモも多いので同定するまでに苦労しましたが、
クモの見た目や模様を見た目的にジョロウグモにたどり着きました。
今回はそんなジョロウグモの飼育環境とその経過について紹介します。
ジョロウグモとは
ジョロウグモは大きな巣を張って生活をする大型の造網性のクモです。
黄色と黒の縞々の脚に、白、黄色、黒の複雑な模様で腹部が長めの見た目をしています。

日本人にとってはなじみ深いクモですね。
飼育環境
市販のケージでもいいと思いますが、個人的に飼育環境を工夫したかったのでケージは自作しました。
まずはその解説をします。
ケージ
密閉された空間だとうまく巣が張れないようなので通気性のいいケージを用意する必要がありますが、個人的にあまり見たことがありません。
なので自作することにしました。
ケージ➀
一番最初に作ったケージはこんな感じです。

100均のフィギュアケースの一部をはんだで切って、そこに鉢底ネットを接着剤でつけてます。
ただ、作り終えた後に餌のショウジョウバエは鉢底ネットをすり抜けるぐらいの大きさだと気づき、
上から網戸の補修シートをグルーガンで貼り付けてます。
それでもショウジョウバエが何度かすり抜けてるのを見ました。
↓の画像のように隙間なく全部埋めてるつもりなのにまるで手品を見てるようです笑

後々わかったのですが鉢底ネットを網戸補修シート側に抜けることで外に出ていたようでした。
(どう見てもすり抜けられるような感じが全くしないのですが笑)
この感じで作るなら鉢底ネットと網戸補修シートを接着してしまった方がいいですね。
それか目の細かいメッシュの生地を最初から鉢底ネットの代わりにつけるのがいいと思います。
ケージ②
ケージ➀が小さくなってきたので100均の別のケースでサイズアップしたケージを作りました。

こちらもはんだで切ってそこに鉢底ネットを接着剤で貼り付けました。
ちなみに今度は餌自体が大きくなってるので鉢底ネットだけにしています笑
ケージ➀は上側だけ鉢底ネットをつけてましたが、ジョロウグモは大体その部分にいました。
なので今回のケージは全体的に通気性が良くなるように作りました。
こうすることで中央付近にいることが多くなったので、ジョロウグモの飼育にとって通気性は重要なのだと思います。
あと、ケースの都合で少し後ろに傾いてるので木の棒を貼り付けて高さを調整してます。
思っているよりケージが小さい?
それぞれのケージで飼育しているときの巣の張り方や自然界で暮らしてる時の画像を見ていると、
もしかするともっと大きなケージが必要なのではないかと思うことがありました。
ケージ内で張られたジョロウグモの巣を見ていると、巣の一部を切り取ったような形をしています。
自分では体長に比べると大きめのケースを用意したつもりでしたが、
本当はこの2倍から4倍ほどの大きさが必要なのではないかと感じるようになりました。
次のケージは思い切って大きくしてみようと思います。
温度と湿度
日本で飼育するうえでは人が快適に過ごせる環境であれば問題ないので
温度・・・20-28℃ぐらい
湿度・・・50-70%前後
を目安にするといいと思います。
温度に関しては夏場は冷房を26-27℃ぐらいに設定してました。
湿度はよっぽど乾燥した環境でなければそのぐらいの湿度になります。
湿度が下がりすぎるようなら霧吹きなどで調節しましょう。
床材・シェルター
自然界では敵に襲われたときに逃げる場所があると思いますが、
飼育するうえではシェルターは不要です。
ただ壁を登れないのでその補助のための足場は必要です。
上記で開設したケージみたいなものを作るならあまり問題にはなりません。
自分で巣を張るので床材も不要です。
湿度の調整という意味ではありかもしれないですが、霧吹きで事足りると思います。
飼育方法
餌
餌は頭と同じぐらいの大きさの獲物を巣にかけてあげれば大丈夫です。
餌を与えてて思ったのはハエなどの飛ぶタイプの獲物の方が勝手に糸にかかるので
イエコやローチなどに比べても楽だと思います。
また多少大きいものでも捕食はしますが、弱るまでは放置するので
獲物の重さや暴れることに糸が耐え切れず下に落ちることが多いです。
それに糸に絡まるとはいっても大きい獲物はかなりプレッシャーがあるようで、
かなり恐る恐る近づきますので基本は避けた方がいいですね。
水
水は霧吹きでクモの巣を濡らしてあげるとその水滴を舐めます。
それ以外にも餌の体液などからも水分を補給しますので、水入れなどは不要です。
脱皮
脱皮はオスで7回、メスで8回行います。
巣の上側に糸をつけて、それにぶら下がりながら行います。
脱皮は3,4回ほどしてますが、基本的に寝てる間に終わらせてなかなか拝ませていただけません笑
たまたま部屋を暗くしていたおかげで一度だけ脱皮を見ることができました。
大体1時間ぐらいで脱皮が完了しました。
Youtube: ジョロウグモの脱皮シーン【約8倍速】
クモにとってはこの1時間は一番無防備な時間です。
また、うまく脱皮ができないと死んでしまうこともあります。
だから、周りに気付かれにくい夜に見つからないようにそっと行うのだと思います。
巣をきれいに撮影する方法
写真や動画を撮るときに、きれいにクモの巣を取りたいと思うことがありますが、
幼体の時は糸が細すぎるのか撮影は難しいです。
ですが以下の2つではっきりと見えるようになります。
- 上から光を当てる。
- 背景を黒い色にする。
これらをすることで光の反射でくっきり見えるようになります。
そうすることでクモの巣が見えるように撮影できました。

クモの巣を見つけたらぜひやってみてください。
個人的な撮影の課題
個人的にこの撮影の今後の課題としては3つほどあります。
光を固定したいこと
右手にカメラ、左手にライトという状態で撮影してるのでカメラの操作が難しいです。
ライトが固定できると多分もっと楽になるはず。
光の強さを調整をしたいことと
ケージの後側から光を当てることが多いのですが、
使用するライトの光が強く、かなり近くから光を当てるので、
クモも感じてるんじゃないかと思うぐらいかなりまぶしいです。
場所を変えるか光の強さの調整ができるライトに変える必要があります。
横長の光にしたいこと
ペンライトを使っていますが、細すぎるので全体像を映すのが難しいです。
ペンライト2,3本を横に並べたぐらいの光を出せるような照明が欲しいですね。
いつかこれらを解決してきれいな撮影ができるように頑張ります!
まとめ
日本では身近な大型のクモなので観察のし甲斐がありますが、
造網性の性質上、飼育環境を準備するのが難しいので飼育が難しいと思います。
ただ工夫次第で、環境はすぐに作れると思いますので、
飼育に興味のある方の参考になれば幸いです。

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