ある日、自宅の玄関で見たことないこんなクモが歩いてるを発見しました。

全体的にバランスが悪いし、茶色に黒い模様と変な色をしてますよね。
歩き方から巣を張るタイプのクモだと思ったけど、巣を張るどころか糸を出す素振りもない。
生まれて初めてこんな奇妙なクモを見ました。
調べてみると口の近くの吐糸腺から糸を吐いて獲物を捕らえる珍しい捕食法をしたユカタヤマシログモだとわかり、ますますこのクモの魅力に惹かれていきます笑
気になったのでしばらく飼育していると、どこで交接したのかまさかの卵を抱えており、初めての孵化にも成功しました。

今回はそんな初めて尽くしのユカタヤマシログモの親と子の飼育時の環境について解説します。
ユカタヤマシログモとは

ツルツルな壁も登れないし動きも速くないので、動き方だけ見ると一見巣を張って生活するクモに見えますが、
実際は徘徊して獲物を捕食するハエトリグモやアシダカグモのような徘徊性のクモです。
ユカタヤマシログモは家屋でよくみられるようですが、そういった行動の特性のためか、実は存在自体を初めて知ったクモでした。
また吐糸腺から粘液を含んだ糸を獲物に吐きかけて動けなくなったところに毒を含んだ消化液を注入して食べるという珍しい方法で獲物をとらえます。
ただその毒は人間に対しては毒性はとても弱いようで、指やピンセットなどを近づけても逃げていくのでよっぽどのことがない限り危険性はないと思います。
飼育環境
今は以下の環境で飼育してます。
ケージ
100均で買ったアクリルのクリアケースで飼育してました。
脱皮をするために足がひっかけられるような場所兼シェルターとして100均のミニ植木鉢を入れてますが、ティッシュやキッチンペーパーを折り曲げておくだけでもそこに隠れてくれます。

ツルツルな壁は登れないといってもたまに壁に張り付いているので、糸を吐きかけて足場にしてるような気もします。
フタの上まで登って張り付いてるところは見たことないですが、脱走防止のため必要です。
温度と湿度
ネットで調べた結果ですが
温度・・・15-25℃前後
湿度・・・50-60%前後
ぐらいで情報が出てきます。
実際今の飼育環境もおおむねそのぐらいになっていると思います。
温度
どちらかというと涼しい場所が好みのようですが、
冷房を26-27度ぐらいに設定した部屋でこの夏は飼育していました。
湿度
乾燥気味の環境が好みのようでじめじめした場所は苦手なようです。
日本では床材をティッシュやキッチンペーパーにすれば大体このぐらいの湿度になると思うので、気にしなくてもいいと思います。
シェルター
観察をしていると基本的に物の隙間に隠れるのでシェルターは必要です。
ミニ植木鉢や樹皮などでなくても以下のようなティッシュやキッチンペーパーを折り曲げたようなもので十分です。
ちなみにシェルターの上や横に張り付いてることが多いです。

幼体の飼育環境について
幼体の孵化
2026年9月5日に卵を抱えている状態の親を確認しました。


そこから2週間ほどたった2026年9月23日に孵化しました。

一部孵化しなかった個体もいましたが孵化した幼体は最初5,6匹ぐらいいたと思いますがとりあえず同じケース内で飼育してました。

それが多分共食いなどですぐに4匹に減りましたがそこからは特に共食いなどすることもなく4匹ともトビムシを食べて生活してました。
プリンカップに移動
同じケースで1か月ほどたった今、これ以上の共食いを避けるために1匹ずつプリンカップに分けました。


ケースを揺らすと歩いてくれるので、それを利用して1匹ずつ慎重に移し替えました。
最初は黒い画用紙を切って下に敷こうと思ってましたが隙間ができてその下に潜るので、観察しづらいと思いシェルター兼脱皮場のティッシュ以外は何も入れてません。
プリンカップのフタには小さい穴を10か所ほど開けてます。
飼育方法
餌について
シミやトビムシなど生体のサイズに合わせた大きさの生き物を与えています。
ただアカイボトビムシは捕まえても食べようとしませんでした。
アカイボトビムシは敵に襲われると分泌液を出すようなのでユカタヤマシログモの餌には向きません。
絶食にかなり強いらしく、週1で与えてましたが2,3週に1回ぐらいでいいんじゃないかと思うぐらい腹部は大きくなります。
成体か亜成体ぐらいのサイズが1匹いますが脱皮して1度餌を食べた後、多分2,3週間ぐらい餌を食べてません。
それでもまだまだ食べなくても大丈夫じゃないかと思うぐらい腹部が大きいです。
捕食の仕方
こんな感じで吐糸腺から糸を吐き敵を捕まえるようです。
引用動画 : Amazing Hunt of Spitting Spider 240fps ユカタヤマシログモ(蜘蛛)の吐糸攻撃スローモーション
実は自分で観察してる中で獲物に吐きかけたであろう様子は見たことがありますが、
まだ実際にその糸を見たことはありません。
水
水入れは入れてますが飲んでるかわからないのでたまに霧吹きをしています。
もしかするとたまに霧吹きをしたりスポイトなどで目の前に水滴を落とすだけでいいのかもしれない。
まとめ
今回は発見から孵化まで初めて尽くしだったユカタヤマシログモの飼育などについて書きました。
この幼体4匹は成体まで成長させたいと思ってるので飼育や観察を続けていきます。
ユカタヤマシログモは吐糸腺から糸を吐きとらえるという珍しい捕食行動をとります。
体長5-7mmと小さいクモですが、観察してみたい方の飼育環境の参考になれば幸いです。


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