アシダカグモはゴキブリハンターとして有名で、家中のゴキブリを狩りつくし、それがいなくなると別の家に狩りに行く姿からアシダカ軍曹との愛称で呼ばれています。
好きな人なら一度は飼育してみたいと思うぐらい魅力的なクモですがどうやって飼育すればいいかわからないという方も多いと思います。
なので今回は自分の飼育の経験をもとにアシダカグモの飼育方法について解説します。
Contents
アシダカグモについて

アシダカグモとはレッグスパン(脚を広げた時の長さ)が10cmを超える大きな徘徊性のクモです。
ゴキブリなどの害虫を食べてくれるところから益虫として扱われます。
見た目や素早い動きから不快害虫とも扱われますが、
個人的には家の中の害虫を退治してくれるので、見かけても殺さずそっとしてあげてほしいです。
ちなみに左下の画像がオスで右下の画像がメスです。


同じ比率ではないのでわかりにくいかもしれないですが、
オスはメスに比べると体長は小さく、脚が細く長いです。
また頭部に黒い羽というかハートマークのような模様があります。
メスの方が体長が長く、脚も太くがっちりしてます。
またオスと違って頭には模様はありません。
毒について
毒について調べてると無毒だったり消化液程度の人間に影響を及ぼすような毒はないと書いてることが多いです。
噛まれた経験はないですが、僕自身もあったとしても人間には無毒だと思ってます。
ただ、捕まれた時に防衛本能として噛みついてくることがあるのでむやみに触らない方がいいです。
とはいっても基本アシダカグモから積極的に襲ってくることはなく、まず全力で逃げていきます。
なので捕まえる方が難しく、よっぽどのことがない限り噛まれることはないと思います。
飼育環境
自分が実際に幼体から成体まで飼育していた環境をもとに解説します。
ケージ
アシダカグモは天井にぶら下がって脱皮をするので高さが必要です。
脱皮のスペースとしては最低限レッグスパン(脚を広げた時の長さ)と同じ高さぐらい~1.5倍ぐらいの空間は必要だと思うのでそれ以上の高さのケージを使うようにしてください。
また逃げるときに上の方に逃げようとするので、グラステラリウムナノみたいな片開きのケージや上にスライドすることで下側が開くようなケースなどがおすすめです。
もし上側が開くようなケージを使う場合はとても素早いので脱走に注意してください。
幼体の頃は下の画像のように100均に売ってる木箱を縦置きして飼育をしていました。

上にスライドして下側が開くタイプなので、アシダカグモも脱走しに下まで来ないし、開ける隙間も最小限にして餌や水入れが取り出せるしゴミも出せるのでお勧めです。
左下の画像ぐらいまで木箱で飼育してましたがさすがに狭くなったので、右下の画像のスチレンボードと透明下敷きを使って自作したケージに引っ越しさせました。


こういう木箱や自作ケージでなくてもプラスチックの壁も登れるのでプラケース縦置きでも飼育はできると思いますし、実際インスタなどでプラケースで飼育している方の脱皮の画像を見たことがあるので脱皮も問題ないと思います。
それでも気になる方はプラケース内に鉢底ネットを入れるなどして足場を作るといいと思います。
温度・湿度
個人的な見解を言うと
温度・・・20-28℃ぐらい
湿度・・・70%前後
だと飼育環境としては十分だと思います。
自分の飼育した感覚やいろいろ調べた結果をまとめます。
温度について
飼育環境の温度をいろいろ調べていると特に気にしなくてもいいという記載が多いですね。
ただ詳しく調べていくと20-25℃だったり、24-28℃が望ましいという記載もちらほらあります。
アシダカグモは元々インドや東南アジアなどの熱帯地方が原産なので温暖で湿度の高い環境を好みます。
なので個人的には飼育環境でいうと20-28℃ぐらいがいいと思います。
夏場の温度
日本の夏場は35℃ぐらいまで気温が上がることがあるので冷房を入れるなどの暑さ対策は必須です。
実際の環境でいうとエアコンを26-28℃で運転するなど暑さ対策はしていました。
まあ人間も冷房入れないと危険なのでそういう意味では気にしなくてもいいと思います笑
冬場の温度
日本の冬場は基本的に10℃以下になりますが、冬場は冬眠しますし、大抵は暖房などつけてると思いますので、僕はそこまで対策してませんでした。
とはいえ熱帯地域の生き物なので寒さには弱いです。
パネルヒーターを敷いたり、100均などでも売ってる保温シートなどで囲ったりすることで、温度を下げないような対策をすればより安心できると思います。
床材・シェルター
僕は床材は使用してませんが幼体から成体までしっかり成長しました。
なので日本で飼育するなら床材はなくていいと思います。
それでも乾燥気味だと脱皮不全になってしまうので乾燥気味な地域で飼育する場合は保湿が必要です。
その場合は爬虫類や両生類・奇虫用など保湿しやすい床材がおすすめです。
シェルターもなくてもいいと思ってます。
置くならコルクボードや板状のものを立て掛けて設置すれば隙間に隠れると思います。
飼育方法

餌
体長と同じかそれより少し小さい餌がいいです。
ケージの中に一緒に入れておくと捕食して食べます。
餌自体はペットショップに売ってるイエコやレッドローチの小さいサイズが扱いやすいです。
大きくなってくると成体のイエコやレッドローチも捕食できるようになってきます。
与える頻度は
幼体 → 3,4日に1回ぐらい
成体 → 週1ぐらい
を目安にお腹の大きさを見ながら与えてください。
ゴキブリ以外も食べる?
ゴキブリどころかイエコや芋虫まで同じぐらいの体長の小動物なら何でも食べます。
また環境に慣れてきたらピンセットからでも給餌ができます。
脱皮
飼育環境に問題がなく、餌を入れても捕食しなくなったなら脱皮前の可能性が高いです。
そのためその時は無理に与えなくてもいいです。
脱皮の時間帯としては1,2回ぐらい寝てる間にしてましたが、日の入りから夜の寝る前までの時間帯にすることが多かったです。
脱皮にかかる時間は1時間ぐらいですが、前触れもなくしますが、
脱皮直前は左下の画像のような体を浮かせたような姿勢を取ってることが多いです。
その後右下の画像の体勢になり脱皮を始めます。


脱皮中は無防備ですし失敗すると死につながるので刺激を与えないようにしてください。
その後さらに左下の画像のように体を全部出して伸ばしながら、右下の画像の状態になり脱皮完了です。


また脱皮直後はまだ食べれませんが、1,2日もするとすぐに餌に飛びついてくるので安心してください。
水
水は水皿に水をれておけば飲んでくれます。
僕は下の画像のようにペットボトルの蓋を水皿代わりにしてました。

念のため激落ちくんなどのスポンジを入れておくと水がこぼれにくくなりますし、溺水対策になるので一石二鳥です(ペットボトルの蓋ぐらいの大きさなら溺れることはないと思いますが)。
メンテナンス
餌を食べた後は丸い食べカスが床に転がってます。
カビが生えたり衛生環境が悪くなるので取り除くようにしてください。
糞については木箱をケージにしてたので僕はそこまで掃除はしてませんでしたが、取れるなら掃除した方がいいです。
まとめ
足が速いのと意外に体が薄いので脱走には注意しないといけませんが、
餌もペットショップで購入できますし、環境にもそこまでうるさくないので、ケージに脱皮ができる高さがあれば、飼育はしやすいと思います。
この記事は自分の飼育経験ですが参考になれば幸いです。